乙女ゲーム『ミストニアの翅望』のネタバレあり感想です。全ルートの感想を書いてるので未プレイの方はご注意ください。
※気になったところや好きなところを局所的に書きなぐる形式をとってます。リアルタイムでメモっていたのを書き写してるので、前後関係が分かりづらいかもしれないです。
ネタバレなし感想はこちらから↓
アルフレッド=クレスウェル
落日のワタリガラス
アルフレッドの正体は反女王派組織・落日のワタリガラスのリーダーでした。アルフレッドも主人公も序盤のほうで正体を明かすとは。共通ルートとは打って変わって展開が早い。
かと思えば、その後の博覧会準備パートが長いですね。アルフレッドルートの殆どが無味無臭の準備パートなのはちょっと……。
書き物の手伝い
手伝い中にアルフレッドが頬を染めたの、よく分からなくて「?」ってなりました。照れるほどの関係値じゃないし、別に手が触れたとかでもないし。
読解力に自信がないので、単に私が鈍いだけの可能性はある。というかそうであってほしい。
お疲れのアルフレッド
全然休んでくれないからって、手刀で眠らせるのは無理ありすぎでは。面白いけど。
リリーとの婚約
盛り上がりがなくて退屈だなぁと思ってたら、アルフレッドとリリーが婚約するっていう話が入ってきて驚きました。そこなんだ。まあアルフレッドルートだし、物語的に他の人とは婚約しないか。
うーんでも、婚約嫌!!ってなるほど主人公ってアルフレッドのこと好きだったっけ? いつの間にか特別な存在になってたみたいなモノローグあったけど、つい「そーなの!!?」って突っ込んじゃったよ……ちょっと納得しかねる。
アルフレッドは真面目だし、國のことを考えてるしっかりした人ではあるけど、それだけで好きになるかって言ったらそんなことはないと思うんですよね。復讐対象の憎い仇なんだし。余程のことがないと強引な感じが出てしまう。
対女王
うまく感情移入できてないからか、女王戦なのに身が入らない。
ナイフ、アルフレッドごと刺せって言うけどティアに届くのかな、そんな長くないと思うけどなって、そんなことばかり気になってしまって……。
そういうの抜きにしても、迫力はあまりなかったです。もっとドラマチックに演出できそうなのに、もったいない。
まとめ
微糖にもほどがある。話の殆どが情報収集・準備パートで終わっちゃったし、乙女ゲーとしては寂しすぎます。
せっかく協力関係になったんだから、もっとこう、心を通わせるイベントを重ねて欲しかった。アルフレッドの魅力を引き出してくれるようなシナリオが見たかったです。
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ルーカス=サリヴァン
舞踏会
照れるルーカスと主人公が可愛くてニヤニヤしちゃいました。なんかこの2人、すでにいい感じでは?
イヤリング似合うって褒めてくれたけど、そういうこと言いそうにない人に言われると特に嬉しい。共通ルートのときから気になってたけど完全に好きになりました。
派遣
タウンハウスに派遣しては送り返されてくる使用人たち。なんやかんやあって、最終的には主人公がお手伝いに行くことになります。なんかここらへん妙に丁寧ですね。失敗しては帰ってくるくだり、何人もいるのにカットなしで見せてくれるとは。
そうそう、料理下手な主人公って今どきどうなんだろうって思ってたけど、ルーカスが笑ってくれたからまあいいかと思えました。我ながら単純です。
あかぎれとスコーンと
下手な嘘で気遣ってくれるルーカス可愛い。手や体調のことを心配してくれてありがとう。
まずい料理我慢して食べてくれるとかちょっと古い感じあるけど、これも素直に嬉しいです。優しさがにじみ出ている。
というか、他に使用人いないし(通いの料理人はいるけど)実質同棲では? そう考えるとますますテンション上がります。主人公、ずっとここで使用人してていいよ。
墓地、昇る魂
尾行してることに気づいてたルーカス。倒れそうになる主人公を優しく支えてくれるの、めっちゃ良い。スチルすごく綺麗だし、ここのルーカスの表情の柔らかさよ……。流れてるBGMも素敵。夜の静けさに合ってる。魂たちの光も相まって幻想的で胸を打たれます。
ルーカスは優しさで還してるわけじゃないと言うけど絶対そんなことない。気が晴れるのが本当でも、それだけで続けられることじゃないですから。それに魂を見る目がね、優しくてね、全然隠しきれてないんだよね。
妾の子として生まれ、兄弟の争いに巻き込まれ、亡霊の未練にまとわりつかれても、それでも優しさや思いやりを失わないルーカスってなんなんですか? お願いだから幸せになってくれ。
夜の公園で
サンドイッチ作ってきてくれたのすごく嬉しい。優しい眼差しが……笑ったほうが可愛いって……なんかめっちゃ乙女ゲーしてますね!?
ルーカスってずっと優しい。表情も、喋り方も、それが本当に伝わってきます。この穏やかな時間がいつまでも続いてほしい。
青のロビン
ライリーとルーカスが始めた青のロビン。ルーカスはライリーがいなくなっても続けていたんですね。悩んだだろうけど、自分と親友を繋ぐものを捨てることなんてできなかったのでしょう。
辛い出自でずっと苦しい思いをしていて、唯一心休まる時間だったライリーとの思い出を取り上げられて、女王に操られて守りたかった人たちを追い詰めることになって……。ルーカスがなにをしたって言うんだろうか? 頼むから彼を解放してほしい。
The Clown
お返しに、ルーカスに手作りのサンドイッチを渡す主人公。ほのぼの可愛い〜って思ってたらその後に激重の話来た。
ルーカスの目の前で死ぬ主人公、鬼畜の所業すぎて言葉を失う。なんでそんなことができるのか。
でもこれって、結局愛情の裏返しですよね。ルーカスに対する気持ちは認めてるし、どんなことがあっても覚えていてほしいっていう。他に方法あったでしょとは思うけど……そういうエンディングだから仕方ないか。
The Maze
アルフレッドと主人公が結婚したわけですけど、このエンドのルーカスは逞しいですね。まさか結婚後も何度も会いに来てくれるとは。しかも愛情をストレートに向けてくれるとか、執着嬉しい。三角関係は得意じゃないけどとにかく嬉しい。
The Dawn
暗号の解き方を教えるルーカス。距離が近くてなんとも言えない空気になるの、ベタだけどいい。ルーカスの言い回しほんと好きだな。わざとらしさがなくてスッと入ってくる感じある。
女王との対決は、なんやかんやあって穏便に(?)終わりましたね。真相が分からないのでなんとも言及しづらいです。
決着がつき、ようやく2人に平穏な日々が訪れます。そしてルーカスが絵をプレゼントしてくれるんだけど……それが美しいのなんのって。こんなの貰ったら泣いちゃいますよ……。
それに裏に書いてある(45,15,2)(123,5,11)、絶対あの5文字でしょって思ったらやっぱりそうだった。素晴らしい、もう言うことないです(スタンディングオベーション)。どうか、これからは幸せだけを享受して生きてくれ。
まとめ
ルーカスルートめちゃくちゃ良かった。もう涙ぽろぽろ。悲しくて嬉しくて切ない気持ちでいっぱいです。
ルーカスの後悔と、それに対する主人公の気持ちの変化がしっかり描かれていました。良いシナリオです。ありがとうルーカス。
ところでカンテラ可愛いですよね。グッズで出たら嬉しいんだけどな〜無理かな〜……。
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ライナス=ウォード
酔いどれメイドはスリを捕まえる
酒癖が悪くてうざ絡みするっていう、定番のイベント来た〜。料理が苦手でお酒に弱くて……主人公、ほんと一昔前のテンプレキャラみたいですね。
ライナスは主人公が初恋らしいけど、かなりの女王派だし、それとこれとは別ってことでバッチバチになりそう……と思ったら、やっぱりそういう感じで話が進みそう? うーん、先が不安。
オペラ鑑賞
主人公を案内するライナス、浮かれてて可愛い。
おまじない
優しい声でおまじないをかけてくれるライナスに、在りし日のことを思い出す主人公。ライナスだけでなく、主人公も淡い恋心を抱いていたんですね。友情だけかと思ってたから意外。
できれば恋心はないほうが良かったな……主人公には今現在のライナスに恋をしてほしいから。
クー・シー
ライナスは優しいけど、攻略対象たちの中で一番と言っていいくらい厳しい人でもありますよね。切り替えがはっきりしてるし、やるべきことのためなら躊躇いがない。あえて職務に没頭してるようにも見えるけど。
にしても、初恋の相手なのにこんな敵意向けられることある? クー・シーの血は難儀ですね。ただ、血の呪縛が強いことはもっと早い段階で丁寧に説明してほしかったかな。女王への忠誠心で女王を優先しているのか、そうじゃないのか。正直分かりづらかったので。もやもやすることが多かったから、呪縛に苦しんでる描写がもう少しあったら良かった。
対ライナス
拳と拳で分かり合うみたいなバトル展開始まった。少年漫画みたいなノリで、ここらへんあんまりついていけなかったです。
まとめ
ライナスにはもう少し心の内をぶつけてほしかったかな。衝突しあってるように見えてそうでもなかったから、ちょっと物足りなかったです。
エドワード=バーンスタイン
特別なメイド
意見を聞いたりエデンに連れて行こうとしたり、いちメイドをやたらと重宝するのはどうなんだろう。貴族のことはよく分からないけど、あんまり良くない気はする……。
風
木の上のスチル、めっちゃ爽やかで綺麗ですね。メインヒーローの波動を感じます。
エドマンドとエドワード
エドワードの考え方はかなり理想論というか綺麗事に片足(両足?)つっこんでるけど、エドマンドの保守的な考え方も良くはないよなあ。将来のこと全然考えてないし。
エドマンドが厳しいのは忘れられない女性がいるからっていうのもあるのかな。でもだとしたら、とんだとばっちりだ……。
エドワードVSライナス
救貧院の子どもたちと仲良くなるために何故か決闘することになった2人。勝敗の説明とか妙に長かったけど、スパッと決闘に移ってほしかった。なんか全体的に回りくどいのよな。
勝負のあと、枝がハンナの上に落ちそうになって主人公が助けるわけだけど……ここらへん、ちょっとご都合みを感じてしまいました。
家族
認めてもらえなくても叩かれても、それでも自分を曲げないエドワードは本当に清廉ですね。最初のイメージから全く変わらないです。
空を見る
『自分がその風の中心にいるから感じていないだけ』って言葉良い。胸にきた。エドワードルートはちょくちょく名言が飛び出してくるなあ。
あなたとワルツを
愛情と思い出を分けてほしい……すごい口説き文句きた。こんなん直接言われたらとんでもないな。
翅狩り
翅狩りはランドルフ一族の生き残りがやっていたみたいです。いたんだ、生き残り。
現場に居合わせていたところを見られたため、正体を話すことになった主人公。エドワードは主人公を捕まえるようなことはせず、むしろ協力するようになるのだけど──
なんか、エルトビークの事件に直接関わってないエドワードを羨ましい、ずるいと思ってしまった。どこまでも清廉で、後ろめたい過去もない。真っ直ぐな気持ちで主人公と接することができるエドワードが、羨ましい。
手を下したのは
エドマンドの忘れられない女性ってフローレンスのことですよね。彼は好きな女性を殺したのか……辛い過去持ち多すぎ問題。
父親との決別
尊敬してた人を殺すのはしんどすぎる。どいつもこいつもただでは幸せになれんな……。
エドマンドのしたことは決して許されることじゃないけど、彼もまた苦しんでいた。最後に幸せな幻を見ることができて本当に良かったです。
まとめ
中盤辺りまで退屈なことのほうが多かったけど、エドワードが主人公の過去に触れるようになってからは面白かったです。メインヒーローらしく物語に厚みもありましたね。
アスコット=リンデル
デート
怪しいの塊みたいな人だったけど、もう本性を現すとは早いですね。他のキャラがしないような悪い顔してます、アスコット。
アスコット自身がチェンジリングなんだろうか? まだ全然分からないからただの予想だけど。
いろいろすっ飛ばして恋人同士になったあと、アスコットとジョンが邂逅。ここ普通に怖かったです。なにも顔をわしづかみしなくても……。
デート(2回目)
アスコット怖いけど、今までとだいぶ趣が違うので先が気になります。ここからどうなるのか分からないし、物語として面白いです。
嫉妬するアスコット
絵の具とキャンバスを買ってくるよう言うルーカスにニコニコしてたら、アスコットが間に入ってきました。
ルーカスはアスコットが嫉妬してると言ったけど、どうなんだろう? どこまで本気なのか分からない人だから素直に喜びづらい。
純妖精
アスコットはチェンジリングじゃなくてピュアでした。他ルートで女王を殺したそうにしてたから忠誠心がないのは知ってたけど、妖精間の制約で自由になれないからだったんですね。
器
アスコットの器って、もしかしてライリーのこと? ジョンが知ってる人っぽいし。
お兄様が生きてるとしたら主人公はどうするんだろう? 家族が生きてたのは嬉しいことだけど、なんだかすごく不穏です……。
発光する主人公
芽生えた恋心を老化の影響かもしれないと思うアスコット面白い。主人公も分かってないからなんかチグハグですね。でも嫌いじゃない。
兄との再会
めっちゃさらっとライリー出てきたと思ったら、チェンジリングになってた……ええ……。ちょっといろいろ複雑すぎますって。
アスコット・リンデル
今までの行いのせいではあるけど、主人公に信用してもらえないアスコットが可哀想になってきた。彼は500年以上生きてる純妖精で、それでも主人公を好きになって考え方を改めようとしてるのにね。
宝物を隠してる部屋
エルゼを消滅させ、決着をつける主人公。嘆き悲しむ女王に、なんかごめんって気持ちが芽生えます。元凶ではあるんですけど、どのルートでもボコボコにされてるから……。
妹に男ができてたことを憤るライリー面白い。ところで、彼はルーカスとは再会したんだろうか? このへん気になって仕方ないです。
まとめ
いろんな情報が明かされて面白かったです。ライリーも出てきたし、意外性がありました。
ジョン
霞む記憶
主人公の夢の内容。明らかに記憶が捏造されてるけど、どうしてなのかは分かりません。ライリーがいたときにはまだ”ジョン”という存在がいなかったんだろうけど。
ここでプロローグのおとぎ話を読んでるやつを見返してみました。当時はゲーム始めたてだったから分からなかったけど、最初はジョンの声だったものがオベロンに変わってますね。
ジョンルートに戻って──主人公はまた夢を見る。そしてジョンらしき人物の声が途中からオベロンに変わる。ジョンとの思い出は本当はオベロンとの思い出っぽいですね。幼少期に会ったことがあるみたいだし。
ジョンはオベロンが作った人形? 目が怖いと思うのは、妖精王に感じるものと一緒だからなのかな?
ジョン=ドゥ
さすがに人形そのものではなかったですね。ジョンはオベロンの現身(うつしみ)でした。
しかし主人公、操り人形のくせになんて言わないでくれよ……8年前より以前の思い出はなくても、その後のことは全部本当のことでしょうに。
信頼
ジョンルートのアスコットはザ・悪役って感じですね。嫌〜なタイミングで間に入ってきます。こっちは「あなたは『オベロン』じゃない」という言葉に頷きまくってたのに。
なんかもう、ジョンがあまりにもかわいそうで悲しくなります。でも自由にしてあげたいって主人公が言ってくれて良かった。けっこう早い段階で和解できて本当に良かった。
真面目に聞くべし
囚われたジョンを助けるためにオベロンを呼び出す主人公。真面目に話をしない駒鳥を掴む! たびたびこいつ握りつぶしていいぞと思ってたので少し溜飲が下がりました。
対女王、対妖精王
他ルートと違って人数が多いです。総力戦って感じですね。
アスコット、あっさり寿命の件を克服してる……。まあ自分のルートじゃなきゃこんなものですよね。あんなに葛藤してたのになぁ。
オベロンを倒したあと、ティアと交渉する主人公。ティアはあっさり引き下がりましたね。やっぱり、なんかかわいそう。彼女を本当の意味で愛してる人はいないんだなって。
まとめ
全てではないけど、いろんなことが解決した爽やかなハッピーエンドでした。真相に関わってるキャラの特権ですね。
真相ルート
ハッピーエンドに向かって
真相ルートや大団円ルートって、キャラがみんな妙に物わかり良くなって違和感が出るものだけど、本作では最小限に抑えられてました。自然な感じで仲間になっていくので強引さがなかったです。
相変わらずオベロンは勝手だけど、こういうキャラがいると話を動かしやすいんだろうな。
復讐心に打ち勝つ
主人公より先にチェンジリング状態のライリーに会っていたルーカス。思ったより冷静でした。初めて見た時は相当動揺しただろうけど。
ルーカスの話を聞いた主人公は、五家に歩み寄り復讐心を克服することを決めます。それは本当に良かったんだけど、ライナス含め裏切ったわけじゃないってことも知ってほしい。彼らにそんなつもりはなかったんだ、って。
彼
リリーは死んだダニエルをどうにかしたいのかと思ってました。『彼』って、まさかオベロン? 他に該当しそうな人いないし……。
最後の戦い
総力戦はやっぱり熱いですね。こういう、今までバラバラだったキャラたちが集まる展開好きだ。
ただ、リリーとゴネリルの想いの描写はかなりあっさりしてましたね。引っ張りに引っ張ったのだから、もうちょっとしっかり描写してほしかったです。なんかあっけない。女王もあれで終わりでいいの……? エルゼのこととか、もっと知りたかったな。
あとフィリップ。恩人の遺言とはいえ、その恩人が死ぬ原因となった人をそこまで慕うことができるものなんだろうか。うーん。
いい感じの真相ルートだと思ってたので、最後まで妥協しないでほしかったです。でもまあ、終わり方は綺麗だったと思います。全員が映ってるスチルが最後に出てくると、なんか納得しちゃうんですよね。
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