今回レビューするのは『燃えよ！ 乙女道士 ～華遊恋語～』です。
明るい作品が好きなので、可愛らしい絵柄とコメディっぽさに惹かれて購入。新作ということもあってそれ以外の情報は殆ど仕入れてません。
※ネタバレなし感想なので、未プレイの方も安心して読める内容となってます。
ネタバレあり感想はこちらから↓
それでは記事のほうに進みます
作品の概要
| ジャンル | 乙女ゲーム |
| プラットフォーム | Nintendo Switch |
| プレイ人数 | １人 |
武術が盛んな国【華遊】で道士見習いとして暮らす女の子【シュンリン】は
国で一番強い漢を決める【豪勇武術会】が開催されることもあり浮足立っていた。しかし開催当日、会場に襲撃者が現れ民を襲い始めたのである。
今大会の準決勝者が共闘し、なんとかその場を治めることができたのだが
これはほんの始まりに過ぎなかった。仲間との衝突や裏切り――
壁にぶつかりながらも彼らは己の大切な人や誇りを守り、
そして彼女は愛する漢のために闘う！果たして彼女たちの運命、国の行く末はいかに――
燃えよ！ 乙女道士 ～華遊恋語～ | My Nintendo Store（マイニンテンドーストア）
ボリューム
約30時間で全エンディング制覇。オート再生、既読以外スキップなしでの時間です。
共通ルートは2時間、個別ルートは5～6時間かかりました。
キャラクター・スチル
最初はテンプレっぽいキャラが揃ってるなと思いましたが、プレイしてみたら意外と既視感を感じませんでした。設定や演技に若干のひねりがあったからかもしれません。とはいえイメージそのままのキャラもいます。ツンデレに関しては、もはや一周回って新しかったです。
主人公は心の声がうるさめなのと恋愛が絡むと子供っぽくなるのが気になりました。いわゆる天真爛漫系ですね。でもそういうタイプじゃないと作品的に違和感出ますし、守られるだけでなく戦えるところなど好きな部分もあります。戦闘力、大事。
それと今回、初めて攻略対象キャラじゃなくサブキャラを好きになりました。なので落ち込んでます。無理とは分かっていても、ルートが欲しかった……。
スチルは綺麗だし立ち絵との乖離がなくてとても良かったです！ 人数的にもう少し枚数あったら嬉しかったけど、思うところはそれぐらいです。
シナリオ
共通ルート
選択肢がなく、最後にキャラを選んで個別ルートに入るので攻略が簡単。スキップしながらやり直す必要がないのは楽です。
内容に関しては、いつ面白くなるのかと思ってたらあっという間（2時間ほど）に終わってびっくりしました。内容が濃ければ短くてもいいんですけど、おせじにもそうとは言えず。薄味のキャラ紹介に唐突すぎる事件の発生と、話の流れに納得できなかったし頭の中が「？？？」でした。
ゲーム内にある用語解説や世界観紹介などを先に見ておけば少しは違ったのかな。それでも、面白いかどうかの感想はあまり変わらなさそうだけど……。乙女ゲーはファーストインプレッションが微妙だとモチベだだ下がりになるので、共通ルートだからって手を抜かないでほしいと切に思います。
上記のこと以外だと、ちゃんと調べなかった自分も悪いのですが、目パチ口パクがなかったのはかなり残念でした。画面が寂しいし紙芝居感が強まります。
個別ルート
盛り上がりどころは用意されてるものの、点と点を繋げる部分が描写不足だったりで弱いため、全体的にストーリーが軽く感じられました。大抵のキャラが重い過去や悩みを持ってるのに、活かしきれてなくてもったいない。もう少し説得力がほしかったです。
恋愛過程は丁寧ではないけど雑というほどでもなく、納得できる範囲でした。
エンディングは各キャラ2種類。『恋』か『愛』かの違いなのでバッドエンドはないです（判定が怪しいヤツあり）。分岐するための条件も簡単で、共通ルートに選択肢がないのも併せて非常に初心者向けな作品と言えます。
独自性として、ちょくちょく挟まれる漫画や次回予告、杉田智和さんのナレーション等があります。このへんかなり凝っていてプレイ中の癒しになってくれました。
幕間のイラストも可愛く、全体的な雰囲気はとても良いです。
糖度
全年齢向け少女漫画くらいのほんのり感。
物足りないとも言い換えられますが、作品のイメージに合ってるので特に気にならなかったです。
サウンド
OPとEDの曲がすごく好き。特にEDはお気に入りで、隙あらば再生しまくってました。
ちなみにOPの曲はメニュー画面に移っても背後で流れ続けます。このシステムけっこう好きなので他の作品でも採用してほしいです。
おまけ要素
なし。コンプリートスチルはありました。
総合評価
感想まとめ
情緒を乱されたルートがあったので個人的にはプレイして良かったと思えましたが、そこに行きつくまでは退屈な時間も多く、そこそこ挫けそうでした。
好きなところはあるけど、総じて残念な部分が目立つ作品というか。良作になり得た凡作といった印象です。
乙女ゲーは合う合わないが大きいので、気になってるキャラや好きな声優がいるなら楽しめる可能性高し。ぜひ遊んでみてください。
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